ホ口グラフイ一の産業応用

摘要

ホ口グラフイ一は,光波の情報を干渉縞として記録?再生する技術である.記録した光波の再生が可能なことから,究極の三次元デイスプレイを実現する技術として期待されている.光学的に製作可能なホ口グラムは古くから報告されており,現在でも久保田ホ口グラム工房*1やUlti- mate Holography *2では作品例が紹介されている.計算機で計算した干渉縞を空間光変調器に表示することで像を再生する,電子ホ口グラフイ一も古くから行われている.電子ホ口グラフイ一にょり動く三次元像を再生できるが,再生される像の大きさが空間光変調器に依存するため,あまり大きな像の再生には至っていない.干渉縞の計算に関しては,近年の計算機の進歩にょり数100 GBを超える干渉縞が計算されており,特殊な出力装置を用いて計算機合成ホ口グラム(CGH: computer-generated hologram)として出力されている.CGHの像再生にっいては,本号の特集に詳しく掲載されているので参考にされたい.