かかりっけ医とPOCT

摘要

かかりつけ医の定義として「健康に関することをなくんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と厚生労働省HPに明記されている。さらに、日本医師会からもすべての会員に向けて、かかりつけ医として行動することが求められている。このような現状のなかで、かかりっけ医にも根拠に基づいた診療は必須であり、医療面接から推定される病態の裏付けとなる情報が求められる。画像検査のうち単純X線検査は多くの医療機関に普及している。また、超音波検査を導入している医療機関も多い。また、開業医で実施されている検体検査の多くが感染症を対象とした簡易検査である。今回、第69回日本臨床検査医学会総会で発表する機会をいただき、かかりっけ医によるPoint-of-care testing (POCT)の導入?活用に際して必要な条件や問題点、これからPOCTに求められることをまとめた。