総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス16 薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されないスタチンを3つ選べ

摘要

高血圧,脂質異常症があり，約1カ月前からスタチンを内服している。数日前から両下 肢の筋肉がつるため受診となった。診察では特に異常を認めなかったが,血液検査でクレ アチンキナーゼ（CK） 300U/Lと軽度上昇していた。研修医Aは,スタチンによる横紋筋融解症を疑って直ちにスタチンを中止する方針でよい か指導医に相談したところ指導医は，「軽度の筋有害事象であり,患者さんが症状を許容 できれば，スタチンを継続,あるいは減量して継続することも可能」と話した。