光のエネルギ一を蓄えられる物質

摘要

限りある資源の有効利用と環境ヘの負荷軽減が世界的規模で重要視される中,太陽光をはじめとする光の有効活用の重要性は明白である.更に,あらゆる業種で今後一層の人手不足が危惧される中,遠隔操作や各種センサ一,モニタ一,通信などの自動化,無人化,高速化を可能とする先端技術において,光は不可欠で代替不能な役割を果たしている. “21世紀は光の時代”といわれてきたが,その21世紀に入って既に20年がたっ.この間,レ一ザ一や LED (Light Emitting Diode :発光ダイオ一ド)などが日常生活の隅々まで普及し,もはや光は当たり前の生活必需品になった昨今,敢えて"光の時代”といった言葉はむしろ耳にしなくなった.こうした電気製品などヘの光エレクトロニクスの適用と浸透の歴史は,いい換えれば電子を光子で置き換える流れともみなせる.携帯電話に象徴されるょう,かっては有線が常識だった部分を無線化し,同時に高速化してきた.それは情報のやり取りに牽引される世の中全体の高速化,合理化の波と合わさり,もはや誰も止められない大きな潮流となった.人類が火を使うことを覚えた時に初めて手に入れた薄暗い光は,長い年月を経て人類とともに進化し,今では電波のょうな目に見えない光が世界中に充満している.結局のところ光は人間を追い越し,地球上で最も繁栄しているかのょうだ.