(業績）「高性能かつ口バス卜なp型およびn型有機半導体の開発」

摘要

次世代電子デバイス産業の基盤として期待される有機エレクトロ二クスの研究において，集積回路などの実デバイス応用による巨大な市場形成の実現にはキャリア移動度等の半導体性能に加えて.製作工程や使用環境を考慮にいれた一段高いレベルでの有機半導体材料の分子設計が求められている。産業応用を見据えると，有機半導体には（1)化学的かつ熟的に高い安定性を有すること. (2)塗布プロセス可能な溶解性を有すること，（3)高移動度かつデバイス駆動時における熱，環境.バイアスストレス耐久性を有すること，（4)数10gスケールで簡便に合成できることなどが求められる。以下に，岡本氏の代表的な研究業績の概要をまとめる。