我が国における洋上風力発電と環境影響評価の現状

摘要

平成30年に策定されたエネルギー基本計画には， 2030年度の発電量全体に占める再生可能エネルギー の割合を22-24に引き上げる目標を掲げている。し かし，2018年度の発電量全体に占める再生可能エネル ギ一の割合は概ね17程度に留まっており，その内 訳は水力と太陽光で約80,バイオマスまで含めて約 95,風力は約4,地熱は約1であった2)。再生可能 エネルギーのうち，水力による発電はこれ以上増やし難 く，また，天候に左右され易い太陽光や陸上風力による 発電は安定しておらず，商用電力としては品質が劣ると されている。