5. Isatuximab投与後の間接抗グロブリン試験(IAT) 偽陽性化の回避を目的にDTT処理を行うことで, さらにIAT凝集が増强したパイログロブリン血症 併発多発性骨髄腫

摘要

【症例】病勢増悪時75歳男性,2019年1月発症の多 発性骨髄腫(IgG ? A-gamma).【経過】2019年4月より,RD 19クール,IRD 3クール,PomD 2クール施行.病 勢増悪のため,2021年3月19日より,Isatuximab(ISA) + Pomalidomide (Pom) + Dexamethasone (Dex)開始. ISA 3回投与(3/19, 3/26, 4/2)後,病勢悪化のた め,中止.4月14日から,Kd療法施行し,病状は徐々 に改善した.ISA投与前(3/17)間接抗グロブリン試 験(IAT)陰性.ISA投与後(3/24) IATで凝集がみ られたため，DTT処理を行ったところ，凝集が増强し た.PEGの影響を疑い，PEGを添加せず,1時間37degC で反応させたところ.ISA投与前後ともに,白濁ゲル 化した.