岩手県工業技術センター素形材プロセス技術部

摘要

岩手県工業技術センターは，明治6年（1873年）に岩手県觔業試験場として創立された公設の試験研究機関で，来年創立150周年を迎えます．平成6年に岩手県工業試験場，岩手県醸造食品試験場が統合し，「岩手県工業技術センター」が発足，平成18年には，地方独立行政法人に組織移行し，「創るよろこび，地域貢献」を基本理念とし，県内ものづくり企業への技術支援と，独自の研究開発を通じ，本県の産業振興，県政課題の解決に向け，業務を行っています．正職員数は63名，6つの研究部門があり，54名の研究員が在籍しています．最近のトピックスとしては，平成30年に「ものづくりイノべーションセンター」を開設し，10m法の大型電波暗室を整備し，国際規格に対応した電子機器の測定·評価を行うEMC評価ラボと，三次元デジタルものづくり，IoT機器開発機能を強化した，次世代ものづくりラボを設置しました．また令和2年には，ヘルスケア関連産業の拠点形成を目的としすこ，貸研究施設「ヘルステック·イノベーション·ハブ」をセンター敷地内に開設しました．現在13社が入居し，入居率はほぼ100となっています．入居企業と申請したサポイン事業にも採択され，ヘルスケア関連の共同研究を実施しています．