9.CAR-T療法におけるリンパ球採取方法の検討と最適化

摘要

【はじめに】キメラ抗原受容体(Chimeric Antigen Receptor, CAR)-T細胞療法は遺伝子改変T細胞による免疫療法の一つである.2019年,CD19抗原を標的としたCAR-T療法(Tisagenlecleucel)が再発?難治性B細胞性腫瘍の患者に対する適応を取得した.CAR-T細胞製造のため規定量のリンパ球(総有核細胞数(TNC)>2x109cells, CD3+リンパ球数>1x109cells(>3))の採取が必要であるが,原疾患や化学療法の影響で白血球?リンパ球数減少があり採取困難となるケースも報告されている.今回，当院でCAR-T療法に向けてりンパ球アフェレーシスを施行した19例について，検討を行った.