全外気方式ドライルーム用省エネシステムの開発: 「アリフイカス」の概要および省エネ性能: 「アリフイカス」の概要および省エネ性能

摘要

近年、世界中で電気自動車の研究開発が加速しており、その普及率も年々増加傾向である。電気自動車に広く採用されているリチウムイオン二次電池の製造工程では、空気中に含まれる水分が製品の歩留まりに影響するため、露点温度が-30℃DP以下の低露点環境（以下、ドライルーム）が必要とされる。また、ドライルームに供給する空気は、室内で作業している人間などから発生する水分を除去する必要があるため、-60℃DP以下の空気が要求されるケースが多い。