設計意図を正しく伝えるGDT作法: 第5回 付加記号編（その）「共通公差域で組立て意図を伝える」: 第5回 付加記号編（その）「共通公差域で組立て意図を伝える」

摘要

幾何公差には、公差の定義や解釈を拡張または補完するための付加記号（Additional symbol）がある。これは、対象部品の構造の複雑さとは関係なく、その部品の使い方に関する設計上の重要な情報、すなわち設計意図をより詳細に幾何公差図面に盛り込むために用意されている。その中に、特に公差域を制御するための、指定記号（Specification element）と呼ばれる記号群がある。指定記号は、JIS上では5種類ほどだが、ISOでは細かな指示記号も含め30種類以上が規定されている。