日本における豚熱の流行と対策 その6 -清浄化に向けた研究-

摘要

2018年に26年振りに国内で豚熱(CSF)が発生して から2022年9月で満4年になる。これまでの間ずっ と，養膝関係者,団体，狩撕関係者,団体.動物用ワ クチンメーカーなどの企業，国,地方自治体などに よって豚熱対策が続けられ.豚飼養農場における脉熱 の発生件数は減ってきている。しかし.今なお発生が 見られるのも現実である。また，豚熱の流行地域の拡 大と持続的な発生に野生イノシシが関与していること は明らかであり（2021年9月号，2022年1月号)，豚熱 感染野生イノシシの存在が対策を難しくしている。飼 養豚を守る対策と野生イノシシによるリスクを排除す る対策を併せて，それらにかかるコストとエフオート がともに甚大であるのは想像に難くない。豚熱のリス クあるいは負担が除かれることは，豚飼養農場や養豚 関係者一同が望んでいることであろう。