転倒リスク評価

摘要

高齢者の転倒とそれに伴う外傷や身体機能低下は要介護の要因となり,予防が童要 である.転倒リスクを高める要因は筋力低下やバランス能力低下などさまざまであり,環境 という外的要因が加わることでさらに高まる.定期的に問診と評価を行い,転倒リスクを早期に発見することで, 適切な転倒予防 対策につなげられると考える.82歳男性.杖をついて来院した.やせ型で,歩幅が狭くややふらつきながら診察室に入る.もともと趣味のグラウンド?ゴルフを行っていたが,コロナ禍を機に活 動がなくなってからは外出の機会が減り,家に閉じこもりがちとなった.ここ最近,自宅内 で2回ほど転倒している.