GRRMプログラムの固体·表面反応解析への展開

摘要

GRRMプログラムは化学反応経路の自動探索のための汎用計算化学プログラムである。GRRMプログラムに実装されている人工力誘起反応（AFIR）法は，ポテンシャルエネルギー面を適切に改変することにより反応経路探索を実施する。近年，AFIR法は孤立気相系や均一溶液系だけでなく周期境界系にも適用できるように拡張され，結品構造探索や表面反応の理論解析に応用されている。本稿では，まずAFIR法の概要について述べた後，周期境界系にAF1R法を適用した近年の事例について紹介する。