MAビル

摘要

東京郊外の駅前に位置するテナントビルの計画である.商業的ポテンシャルが見込めることから,容積率をすベて消化することが求められた.敷地の間口が大変狭く,建物の塔状比が高くなるため,転倒防止策としてアースアンカーを導入している.その結果,地下40m近くの深い地盤に建物を定着させている.賃料が最も高い1階の専有面積の確保を優先し,エレベータと避難階段を前面道路側に配置して共用廊下を排除した.リーシングのしゃすさを考慮し,2階以上のテナント間口を最大化するために,避難階段を鉄砲階段とし,敷地の奥側で折り返した.A工事のみのスケルトン渡しであるが,リーシングがしにくい上層階には最小限の仕上げを施している.