材料押出考における三次元セラミックス造形サポー卜材の検討

摘要

三次元積層造形（Additive manufacturing，AM）において，オーバーハング等の造形体下部に材料の無い形状では，それを支持する部材（サポート材）の挿入が必要となる。本研究では，AMの一種である材料押出法におけるセラミックス造形サボートの設計について検討した。セラミツクス母材にZrO2を 用い，粗大な無機粉体を混合した融着防止層を含む複合サポートを作製し，熱可塑による変形，焼成収縮挙動および母材焼結体界面への無機粉体粒子固着を評価した。無機粉体の種類によらず焼結体界面に固着は見受けられたが，球状粒子は比較的除去しやすい傾向にあった。母材界面には無機粉体粒子の埋没が認められたが，無機粉体を含まない樹脂層の揷入により埋没は防止され，その結果，無機粉体の固着は減少した。