デザイン思考に基づくPSEの新たな展開: CPS時代における対応: CPS時代における対応

摘要

今年の3月末で1976年に設立された日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会が終了し，今後は化学工学会システム情報シミュレーション（SIS）部会プロセスシステム工学分科会（PSE委員会）として活動を続けることになった。これを機会に，2月18日京都（リモートを含む）で最終の143委員会：プロセスステム工学の変遷と今後の展開に関わる研究討論会が開催された。筆者もパネル討論の話題提供をする機会を得て「CPS時代におけるPSEのあり方」4こついて意見を述べた。本稿ではこの意見の背景を含め，最近のデジタル化の動きを念頭において，改めて化学工学会ビジジョン2023を読み直し，学界内での今後の活動にあたり，どのようにPSEを展開したらよいかについて考え，私見を述べることにした。