AIを活用した下水処理場向け曝気量制御技術

摘要

三菱電機㈱は，同社AI技術「Maisart~R(マイサ一ト）」を活用し，下水処理に必要な酸化処理を行う生物反応槽への流入水の水質(アンモニア濃度)を数時間先まで高精度に予測することにより，生物反応槽への過剰な曝気（ばつき，空気供給）を抑制する曝気量制御技術を開発した。区画ごとに制御することにより，処理水質を維持しながら従来比約10の曝気量削減を実現し，全国の年間電力消費量の約0.7に相当する約70億kWhの電力を消費する下水処理場の電力消費量の削減に貢献する。