溶射遺産の機械遺産への認定

摘要

日本機械学会の機械の日である2020年8月7日に，2020年度機械遺産として5件のうちの1件に「日本の溶射技術を工業化したアーク溶射ガン」としてシンコーメタリコンのアーク溶射ガン3台が機械遺産第103号として認定された．うち，2台は本学会の溶射遺産第1号（2017年11月20日認定）と溶射遺産第5号（2019年11月11日認定）である．日本機械学会は．歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し，文化的遺産として次世代に伝えることを目的に，主として機械技術に関わる歴史的遺産「機械遺産」（Mechanical Engineering Heritage）について2007年より認定しており，昨年度まで99件を認定している．申請者として経緯などを報告する．なお，機械遺産は，日本機械学会のHP）にても公開されているのでご覧いただきたい．また，本学会の溶射遺産も機械遺産を参考に，2017年6月の創立60周年記念事業の一環として制度を発足させた．