次世代MRIに向けた 定量値計測アプリケーション（QPM)の展望

摘要

磁気共鳴イメージング(MRI)は，生体組織の特 徴に依存するコントラストを強調した画像を撮像 できる。これらのコントラストは，T1, T2, T2* といった組織に特有のパラメータに依存する。こ のため，様々な疾患に特有のコントラストを強調 するためには，シーケンスを工夫して診断に用い る画像を撮像する必要がある。しかし，強調画像 は計測条件や計測装置などの被検者以外の要因に よって変化するため，疾患の経時的な変化を観察 する場合には注意が必要である。また，定性的な 情報しか得られないため，診断を定量的に行うこ とは難しい。そこで，組織特有のパラメータを定量 的に直接計測する手法の開発がおこなわれている。