1-1.当院における輸血認定看護師の活動報告

摘要

2018年3月院内の輸血関連認定看護師免許取得者が7名に増えたことを機に輸血認定看護師会(以降認定会)を立ち上げた.院内の現状から課題を見つけ取り組んだ.【課題】①2017年の病院機能評価では輸血記録の方法が所属ごとに異なっていることを指導されていた.②毎年100名の新人輸血研修を業務時間内に10名程度に分けて輸血部で行っていた.そのため新人看護師や臨床検査技師の業務に支障が生じていた.【目標】①電子カルテシステム更新時に記録しやすく統一した方法を導入する②新人輸血研修の方法,日程,内容を見直し実施する【活動】各病棟の記録の現状を調査し,記録情報委員会や医療安全管理マニュアルに則った記録となるように検討した.担当のシステムエンジニアとは定例会議以外にも密に連絡を取りあった.研修は看護実践キャリア支援センターの協力を得て看護部新人集合研修の日程に組み入れた.臨床検査技師と看護師の講義内容を協議し分担した.【結果】①輸血記録の時間短縮と記録方法の統一に繋がった.②新人看護師,臨床検査技師の負担が軽減した.輸血看護について語る機会が得られた.認定会の開催は隔月で,所属も異なり活動は輸血部所属の看護師が主となることが多く限界を感じることもあった.しかし様々な意見を聞き共有することで目標に向かい活動することができた.今後,新人教育だけでなく正しい輸血療法，記録が実施できる事を目的として活動を継続していきたい.