Approximate Computingを用いた不揮発性メモリへの画像データ書き込みにおけるエネルギー削減手法

摘要

MTJを用いた不揮発性メモリ（NVM）は、読み書き性能が良い·細粒度電源遮断が可能である一方、書き込みエネルギーが大きいことが課題である。そこで、Approximate Computing（AC）の適用による、NVMの書き込みエネルギーの削減が検討されている。本研究では、データのビット列をグループに分割し、各グループの書き込み時間を最適化することで、品質を維持しながらNVMの書き込みエネルギーを削減するAC手法を提案する。画像データによるシミュレーションの結果、画質をさほど落とさず、書き込みエネルギーを最大で50削減できることが明らかになった。また、入力画像を変更した際や画像処理を適用した際の画質とエネルギーの関係についても調査した。画像処理適用時には、さらに17のエネルギー削減を達成した。