14 タービン·ポンプ

摘要

新日本造機株式会社は，住友重機械グループのエネルギーライフライン（EL）セグメントに属しており，日本を含む世界の多くの国々でカーボンニュートラル達成に向けたさまざまな取組みが行われているなかで，貴重なエネルギー資源を有効活用する技術開発と，環境負荷低減に寄与する製品開発を日々継続的に取り組んでいる。本報では，新日本造機の主力事業である発電事業から蒸気タービンの開発事例と，OilGas事業からポンプの開発事例を紹介する。1件目は，翼性能を追求した要素技術開発の事例である。近年，分散型発電市場は10MW以下の小型領域が主要になりつつある。この領域は価格競争が激しいが，中型領域と同様にタービン効率への要求も厳しくなってきている。本開発では，これまでに中型領域の機種開発で培った設計·製造技術を展開し，タービン効率の向上を図った。