胸部痛に大柴胡湯去大黄中途覚醒に加味帰脾湯ふくらはぎのムズムズに麻杏Ж甘湯

摘要

胸部痛に大柴胡湯去大黄:【症例】72歳、女性。【初診】X年1月22日。【主訴】肩凝り。短躯肥満。当院開院当初からの患者さん。骨粗鬆症で治療を続けていた。最近になって肩凝りを訴える。腹カあり、心下から両側の胸脇部に抵抗がある。食欲良好、二便正常。血圧140/72mmHg。大柴胡湯去大黄エキス(9g/日分三)を処方した。8日後。「あの薬は胸の痛みに効きますか?」と訊ねられた。5~6年来狭心症があり、2年前から不定期に胸骨の右縁に軽い痛みがおきる。尾を引いたように続く嫌な感じが気になっていたが、特にこの2~3日具合が悪いなアと思っていたのがいつの間にか消えてしまったのだと云う。その後も調子が良い。2カ月余り経ったが胸痛の再来はない。それまでは月に数度あったのだと云うが。肩凝りも最初の1~2割になっている。こちらは頸椎症が関係していると思われて理学療法も兼用している。