ナマコを漁港水域に閉じ込め養殖するための空気層を持つ 構造物の形状の検討

摘要

国の漁業産出額および農林水産物輸出入統計による と，ナマコ類は，2019年に164億円あまりの漁獲，約 2億3千万ドルの輸出額がある重要な水産物である。 しかし，主産地である北海道および青森県のナマコ類の 漁獲量は，いずれも近年減少傾向にあって，2007年の 各々2，835 tonおよび1,653 tonから2019年には1,932 ton および693tonとなった、ナマコ類の中でも主要な漁獲 対象種であるマナマコApostichopus armataについては， 人工種苗生産技術が開発されており4), 2017年には全国 で37，432千個の種苗が天然海域に放流された。