副作用対策と支持療法

摘要

近年，悪性腫瘍薬物療法の治療の進歩はめざましく それは延命や症状緩和を目的とした切除不能進行再発 悪性腫瘍に限らず，周術期薬物療法も同様である.悪 性腫瘍の術後補助療法では，治療の目標が再発防止-治癒率向上であるため，一般に延命や症状緩和を目的 とした薬物療法よりも副作用が許容される場合が多い 副作用対策?支持療法を適切に行うことによって治療 強度を保つ必要があり，それが患者の生活の質を保つことにもつながる.がん腫により治療レジメンは様々であるが，それぞれの薬剤に対して有害事象を予測し 対策を立てることが重要である（表1).以下に，おもな副作用と支持療法について述べる.