わが国の園芸用廃プラスチック処理の現状と課題

摘要

新型コロナウィルス非常事態宣言のもと、 国民の大きな関心は感染蔓延をいかに防止 し、日本を再び安心社会にすることにある。 しかし、深刻な問題はほかにもある。地球温暖化を1.5°C以下に抑えることができず、'閾 値を超える勢いの温暖化の進行もその一つで ある。こうした地球規模の問題とともに、この1 年でも気になることが少なからず起こった。 2019年は温暖化で台風害が多かったが、廃 ブラに限ってみても、例えば9月9日の台風 15号では千葉県を中心に、園芸分野でビニー ルハウス等の被害（333ha、130億円）が出た。 千葉県は9月30日に市町村向けに災害等廃 棄物処理事業費補助金に関するQA集を出 し、「ビニールハウスについては原則事業者 の責任で処理する必要があるので、環境省の 補助金の対象外になる」と記載。しかし、県 は10月1日にこのQA集を破棄処分し、対 応を白紙に戻した。