社員の交通安全講習及び緊急自動車運行の取組みについて

摘要

Osaka Metroの電気部門には488名の社員が在籍しており、保守業務や緊急時に使用する緊急自動車を運転するために、現場部門を中心とした299名が業務用車両運転従事者として登録している。電気部ではこれまで業務用車両運転従事者の安全運転を目的として、各事業所管内の所轄警察署交通総務課に交通安全講習を依頼してきたが、2019年度より警察署の交通安全講習をベースに電気部独自の交通安全講習会を実施している。万一、大地震、大型台風などの大規模災害や、重大な列車運行障害の発生時には、早期復旧のために現場へ急行する必要があるが、その際、緊急自動車のサイレンを鳴らすことが有効であるが、そのためには緊急自動車取り扱いの正しい知識が必要である。以上のことから、このような緊急事態に備えるための新たな取組みとして、外部教育機関である「鈴鹿サーキット交通教育センター（以下、鈴鹿サーキット）」で開催されている「緊急自動車運転講習」で電気部社員を受講させ、講習で得た緊急自動車運転に関する知識や実技経験を独自の交通安全講習会を通じて電気部内に広めることとした。今回、この取組みについて紹介する。