欧州連合(EU)における植物保護製品と殺生物(バイオサイド)製品の活性物質の分類表示-審査の変遷と重要性の増大-

摘要

欧州連合（European Union: EU)では、欧州経済共同体(European Economic Community: EEC)の時代より加盟国（Member State: MS)間の分類表示の違いが加盟国間貿易の障壁となり得ることが認識されていた。欧州共同体（Community)内での化学物質の自由な流通のために最初の危険な物質の分類表示包装指令（Dangerous Substances Directive,DSD: DS指令）が1967年に公表された。しかしながら、DS指令の下ではEU調和分類表示(Harmonised Classifications and Labelling: CLH)はEU域内で承認された植物保護製品（Plant Protection Product: PPP)やバイオサイド製品（Biocidal Product: BP)の化学品（chemical)活性物質（Active Substance: AS)すべてには設定されなかった。CLH未設定の化学品ASに関しては、製造者や輸入者自身が設定した自主的分類（self-classification)が使用され続けた。