2014年度から2020年度に実施した野鳥における トリオルトエイブラウイルス1型の保有状況調査

摘要

2014年度から2020年度において事業参加府県の協力を得て野生水禽およびハトの糞便を用いて，トリオ ルトエイブラウイルス1型（ニューカッスル病ウイルス）の保有状況調査を実施した。その結果，7欠禽の糞 便から4株の非病原性株が分離され，病原性株は分離されなかった。分離された非病原性株のFタンパク 開裂部位のアミノ酸配列は，いずれも典型的な非病原性株のものであった。分離ウイルス4株の遺伝子系統 は，Class Iに属するものが2株，Class II genotype Iに属するものが2株であった。一方，ハトの糞便か らは非病原性株および病原性株のいずれも分離されなかった。