鉄道事業者の電車線路設備(14)

摘要

四国旅客鉄道(株)（以下、JR四国）は、本州?四国を結ぶ本四備讚線の四国エリア（児島?宇多津間）を始めとする四国四県に在来線ネットワークを有している。営業キロ855.2kmのうち電化キロ235.4km (27.5)と全国平均を大きく下回る（図-1)。しかし、海上橋梁部の本四備讃線や瀬戸内海沿岸の予讃線を中心に電化されており、重汚損地区に指定されている。また、海岸線沿いを走る予讃線では、山間部と海岸線の距離が短いことから沿岸部を添うように設備が設置されており、曲線区間が多く狭小トンネルも多く存在する。このような環境のなかJR四国独自の架線方式も採用している。本稿ではJR四国の電車線路設備概要並びに現在の取組みについて紹介する。