2.輸血有害事象の調査方法変更が与えた影響-福島 県内医療機関から報告された6年間の比較-

摘要

【目的】輸血有害事象に関して,医療機関から日本赤 十字社への報告および調査の方法が2018年1月から変 更され,従来とは異なり,重篤と判断されるような事 例等で詳細調査を依頼する形式になった.今回,福島 県内医療機関から報告された事例を変更前後で集計し, 比較した結果を報告する.【方法】調査方法変更前（2015/ 1～2017/12）と変更後（2018/1～2020/12）の各期間で 福島県赤十字血液センターに報告された輸血有害事象 （副作用）の件数,種類,関連した製剤種別，報告元医 療機関の病床規模別の報告数について集計,調査した.また製剤種別ごとの副作用種類別発生頻度は,すべて の期間を通じて調査した.