トウキョウX系統維持のためのSNPマーカーの開発 および血縁係数と分子共祖係数との相関

摘要

トウキョウxは閉鎖群により維持され ているため，近交度が上昇しており，近交退 化による維持集団の生産性低下が危惧されて いる。トウキョウxでは血統情報を用いた血 縁係数をもとに交配が行われているが，我々 は血統情報に加えてFA0推奨のMoDADマイク ロサテライト（MS）30マーカーの多型情報を 用いた近縁度評価に有用性を見出している。 しかし,MSの型判定には熟練が必要となるた め,MSマーカーに代わる低コストで簡易分析 可能なマーカーの開発を目指し，SNPマーカ ーを用いた分子共祖係数と血縁係数との相関 を検討した。