臨床現場で実施できる牛骨折の 内固定および創外固定

摘要

牛における骨折は生後10日齢以下の子牛で多くみ られ（71.2%),骨折例の中では中手骨（60.6%)が最 も多ぐ次いで大腿骨の骨折（14.9%),上腕骨の骨 折（3.3%)の報告がある1)。NOSAI宮城では2019年 10月から2021年6月までの四肢骨折のカルテ54例 中40例(71.4%)が生後1力月齢以内,29例(51.8%) が出生時，または生後数日以内の発生であったこと. また骨折部位は中手骨(55%)が多く，次いで中足骨 (25%)であったことが報告されている2このよう に骨折の多くは子牛の四肢で多く発生しているその他，下顎骨折や肋骨骨折41なども臨床獣医師が経験する症例である。