太陽光発電の現状と展望

摘要

昨年，10月26日の菅首相の2050年カーボンニュートラル宣言は，“我々がやるべきこと”としては，2016年末に我が国も批准したパリ協定において想定している課題を大きく変えるものではないが，コロナ禍による広範囲の経済活動へのダメージの中で，しっかりとグリーン経済で成長するという，産業政策とともに示されたことには大きな意味があつたと考える。再生可能エネルギーの主力電源化にとって強い追い風として，着実な導入継続を図りたいところである。 太陽光発電協会（JPEA)では，温暖化ガス8096削減に対応して2050年300GWの太陽光発電の稼働をビジョンとして示してきた。100削減となれば更なる導入拡大も考えるべきだろうが，このレベルの導入を実現するためには，多くの分野でパラダイムシフトが必要であり，今がそれを考え始めるべき時期では ないか。