和歌山県における 力キ病害の発生動向と防除対策

摘要

和歌山県のヵキは栽培面積が二五〇〇h (令和四年農林水産統 計)、収穫量が約三万九七〇〇t (令 和三年産農林水産統計)でいずれ も全画一位となつており、本県に おける重要な果樹生産品目の一つ である。「刀根早生」「平核無」な どの渋柿が多く、栽培面積の約八 割を占めている。主な防除対象となっている病害は、落葉病(円 星落葉病、角斑落葉病)、ぅど んこ病、炭疽病、すす点病、 灰色かび病などである。本稿 では、これらの病害について、 近年の発生動向と防除対策を 紹介する。