省エネ大賞受賞者のコメント

摘要

利用者参加型の自然換気システムは，当初から現在の形ではなく工事を進める過程で誕生しました。いかにして手動である窓開閉を確実に行い，運用に無理がない方法で行うのか課題がありました。従来世間に設置されているシステムは，窓際の表示ランプにより，リアルタイムに換気の有効性を示すものが多く，窓開閉の確実性が乏しいものでした。また，表示ランプの点灯だけだと，誰もいない教室の点灯，授業中の点灯は，“空振り”になります。講義を中断しての操作はできませんし，自動で開閉すると授業中に視界に入り妨げになります。そこで，学校施設ならではですが，定期的に休み時間があること，チャイムという音のシグナルがあることに着眼し，先に述べたとおり，チャイム後に馴染みあるメロディーとアナウンスをする仕組みにしました。さらに，講師からの促しという確実なダメ押しがあります。そして付加価値として，省エネ活動に自ら参加し，ZEB化された施設のことを知り，講師の裁量によっては，ESG経営に関することや当社の省エネ施策に関するトピックスなど研修生との会話が生まれます。