日本が直面する安全保障社会に対する化学産業への期待

摘要

日本はコロナ感染，ウクライナ戦争，地域災害など国民の安全保障の課題に直面している。この危機体験をもとに，近未来の国民生活に「医·食·住」の安心と安全の保障を確信できる産学官の対応策が求められる。コロナ感染期に厚労省は，警戒レベルの指標に「病床使用率」を使い，感染者ゼロから，避けたいレベル4まで5段階に分類している。例えば，2022年9月30日に栃木県は，病床使用率が24となり，「レベル1」の現状維持から「レベル2」の警戒を強化すべきに引き上げた。そして，県は病床使用率が20を超えるとコロナ以外の急性期医療などに大きな支障が生じ，50を超えると医療全体が危機的な状況に陥ると警鐘を鳴らす。