嘔吐と下痢を認めたコルヒチン中秦

摘要

コルヒチン中毒はコルヒチン含有植物の誤食，自殺企図による積極的な摂取などで生じる。治療の基本は全身管理であるが，活性炭の繰り返し投与が有効となる可能性がある。重篤な骨髄抑制および肝臓，腎臓をはじめとした多臓器不全が生じるため，感染症治療や多臓器不全の状況にあわせた薬物治療の適正化が必要となる。下痢，嘔吐などの消化器症状を呈することがあり，栄養療法への介入ができる。