車両走行情報を用いた機械学習による路上障害物検知に関する一検討

摘要

近年，ETC（Electronic Toll Collection System）2.0と呼ばれる，ITS（Interigent Transport System）スポットを通してドライバーに多彩な情報サービスを提供するシステムが普及している．ITSスポットは全国1700箇所以上の高速道路上に設置されている通信システムであり，ETC2.0対応の車載器と無線通信で情報のやり取りをしている．ETC2.0のサービスの1つに，路上障害物情報の提供がある．しかし現在，路上障害物情報はドライバーの通報やパトロールによって行われているため，発生からその検知までに時間がかかる．そこで本研究では，路上障害物の検出をサポートするために，ITSスポットを通じて集積された車両走行情報を元に障害物検知システムを構築することを目的とする．路上障害物を発生を検証するために，交通流シミュレータで行い，検知性能を評価する．