多職種によ?く伝わる薬学的思考を活かした診療録記載のまとめ方23回復期病棟における記載

摘要

第23回では,転倒?転落の原因や回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリに影響を与えかねない睡眠薬の催眠作用?筋弛緩作用について評価し,適切な睡眠導入薬の提案について考えてみたい。Case:80歳代,女性.大腿骨頸部骨折のリハビリテーションで回復期リハビリテーション病棟に入院となった患者。入院前は独居であり,退院後も自宅退院を強く希望していた。骨折によるADLの著しい低下はないものの,リハビリ中にふらっきがみられていた。さらに夜間の中途覚醒時後のトイレ歩行時にふらっき,転倒しかけたこともあった。今回の大腿骨頸部骨折の原因となった転倒についても，自宅で夜間にトイレに行く途中で転倒したことが原因であった。