ホルスタイン泌乳牛における7日間排卵同期化プロ卜コール (Ovsynch)でプロスタグランジンF2aの投与量と投与回数 がプロジェステロン濃度と受胎率に及ぼす影響

摘要

本研究は，泌乳牛に対する排卵同期化プロ卜コ一ル(Ovsynch)におけるプロスタグランジン F2a(PGF2a)を,従来通り1回ではあるが2倍量 を投与(GDPG),あるいは通常投与した翌日に 再度PGF2。を投与(GPPG)することで，血中プ 口ジiステロン（P4)濃度や定時人工授精(TAI) 受胎率に及ぼす影響を調べたものである。その 結果，2回目の性腺刺激ホルモン放出ホルモン 投与時はGPPGおよびGDPGが従来の方法よ り血中P4濃度が低く，試験1および試験2の結 果に鑑みると，TAIによる受胎率はGPPGが対 照群より高かった。以上よりPGF2。を2回投 与することで黄体退行を確実にし，その後の受 胎率を改善させることを示唆している。