臨床判断能力育成に向けた、 実習と記録の関係を考える 「事前計画を書かない」米国での実習から

摘要

日本と同様に、米国においても、急速に進む高齢化に伴い、疾病が慢性化、複雑化しています。同時に、医療の高度技術化により、医療現場は目まぐるしく変化しています。さらに、医療費の高騰に伴い、患者の在院期間が短縮され、的確で迅速な診断と介入がより不 可欠となりました。そのため、看護師の臨床判断能力がますます求めら れ、看護基礎教育においても実践力育成のための変革が求められています。そこで、本稿は、臨床判断能力育成に向けた、実習 と記録、そして、評価に焦点を当てて考えていきます。