溶射法の一つとしてプラズマ溶射法がある.Fig.1に同溶射法の熱源として広く実利用されている非移行型直流ブラズマトーチ(Non-transferred DC Plasma Torch)の基本構造を示す.同トーチは,中空円筒のアノード電極(陽極)とそれに囲まれた棒状カソード電極(陰極)からなり,電極間のスペースが作動気体の流路(ノズル)となる.大気圧程度でノズル内に流入した作動気体は直流放電で数万度程度のアークブラズマに遷移し,その後,熱膨張により高温(1万度程度以上を維持)·高速のプラズマジェットとしてノズル外部に噴出する.
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