山口県固有種の無角和種と見島牛

摘要

無角和種は、大正時代に県の阿武 . 萩地域で飼養されていた在来和牛と外国種のアバディーンアンガス種の交配により誕生した山ロ県のオリジナル品種である。角がなく、黒毛和種に比べ粗飼料利用性が高く、和牛独特の風味を持つ赤身のヘルシー牛肉が特徴である。昭和30年代には発育能力等から高く評価され、子牛市場では黒毛和種より高値で取引される傾向にあり、昭和38年のピーク時には 9790頭が飼育されていたが、高度成長に伴い牛肉需要が肉質中心に移行したため、脂肪交雑の低い無角和種は子牛価格と枝肉価格が低迷し、今では総数216頭(うち繁殖雌牛103頭)まで減少した。