電磁波レーダによるRC床版の滞水の検出技術: 床版土砂化の予防保全の実現へ向けて

摘要

平成26年度から、橋長2.0m以上の道路橋について、5年に1度、近接目視を基本とする定期点検が義務化されている。平成30年度までに、点検の実施率はほぼ100となっているものの、補修や補強などの措置の実施率はまだ低い。これは、損傷が進んだ状況では、措置に要する費用が増加することや、直しても再劣化する場合が多いためと考えられる。そのため、早期に劣化を発見し措置を実施する予防保全が重要である。