サステナビリティに対応する繊維技術——バイオ繊維の普及、繊維to繊維リサイクル技術の実用化

摘要

経済産業省が2022年5月に公表した「繊維技術ロードマップ」の第4章「技術マップ」では、「サステナビリティに対応する繊維技術」として、①バイオベース化学繊維、②低炭素型の革新的加工技術、③繊維to繊維リサイクル技術、④マイクロプラスチック対策繊維、⑤低環境負荷型繊維、の5テーマを挙げている。この内、今後、重点的に取り組むべき技術開発として、「バィォ繊維の普及丄「繊維to繊維リサイクル技術の実用化」、「無水型染色加工技術の実用化」を選定し、第5章「個別技術のロードマップ」に掲載している。本稿では、化学繊維産業にとって特に重要な「バィォ繊維の普及」と「繊維to繊維リサイクル技術の実用化」を取り上げて解説する。