AM技術の発展には,装置開発だけでなく設計技術の開発や材料,特に粉末製造技術の開発も重要である.設計に関してはDfAM(Design for Additive Manufacturing)と呼ばれるAM向け設計技術が注目されており,CADソフトウェアにトポロジー最適化やラティス構造作成用の機能が付加されてきている.加えて,AM特有のサポート設計などを考慮した熱变形はもちろん,組織予測シミュレーションの開発も行われており,これらが統合された設計·製造·管理統合ソフトウェアとして体系化されてきている.また材料開発に関しても,材質の拡大はもちろんのこと,AM技術に相応しい粉末特性を有する粉末の製造技術の開発も積極的に行われてきており,世界的にみると粉末メーカーも急速に増えてきている.このように,AM技術は今後のデジタル社会における“スマート·ファクトリー”を支える新たな加工技術の一つとして技術開発が着実に行われている.本稿では,金属AM技術の最近の開発動向と併せて,次世代“ものづくり”におけるAM技術の課題と今後の展開について述べる.
展开▼