薬事行政，薬価制虚70年の軌跡

摘要

中医協は平成7年11月の総会で，診療報酬基本問題小委員会がまとめた薬剤問題に関する報告 書を踏まえ，新薬の価格設定，後発医薬品の価格設定など「新医薬品の価格設定等について」を 建議した。新薬の価格設定では，新医薬品の開究動向に照らし，真に医療に貢献する新医薬品の評価を行 うため，加算制度を再編成し，画期性加算については，加算率20%を40%に引き上げ，有用性加算は（I)と（II)に区分し，（I)の加算率は10%， (II)の加算率はこれまでどおり加算率3%とした。市場性加算の加算率は，「患者数が極めて少ない疾患を適応として承認された」医薬品の加算率10%, 「市場規模が小さく新医薬品の開発が少ない薬効群に属する」医薬品の加算率3%を導入した。