第4編産業用途への応用(8)環境用途①地球環境問題の現状と環境調和型繊維技術

摘要

大量の化石燃料消費から生じた二酸化炭素の大気中濃度上昇による地球温暖化の進埗により、自然災害の規模が大きくまた頻発するようになったとするipccの報告、さらには2100年迄に世界人口が100億人を超えることが予想されており、人類が今後とも平和で平等な持続可能な世界を維持する為には、人や生物の生存の維持を可能とする環境管理がより深化する必要が有る。国連の提唱するSDGsは現下の世界人、特に先進国においては途上国を支援しつつその活動を日々推し進める必要がある。安価な労働力に依存し続けた汎用性繊維製品の製造?流通?消費の各段階で、化石燃料の大量消費が無意識の内に進行し続けており、先進国のェゴが、途上国を含む地球全体の資源消費とそれに伴う自然災害の増大に係わっていることを意識し、「脱炭素」社会に向けた構想を練る必要性が迫つてきている。